ファビオ・ルイージ
指揮ファビオ・ルイージはかつて、レナード・バーンスタイン、セルジュ・チェリビダッケ、ヘルベルト・フォン・カラヤンを自身の規範として挙げた。ジェノヴァ生まれのこの指揮者の特色のひとつは、コンサートやオペラの舞台における多才さである。ルイージは、ドレスデンのゼンパーオーパー、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場、スイスのチューリッヒ歌劇場の音楽監督を長年務めてきた。並行して、コンサート指揮者としても成功を収め、一流オーケストラの首席指揮者を歴任した。演奏稀少な作品にも力を注ぐルイージは、ベルリン・フィル・デビューでフランツ・シュミットの交響曲第2番を取り上げている。