スタンリー・ドッズ
ヴァイオリン、指揮スタンリー・ドッズは、ヴァイオリニストであると同時に、ベルリン・フィル・メディアと財団のメンバーで、ベルリン交響楽団の首席指揮者でもある。2020年に起こったパンデミックによって、公なコンサートが開催できない折には、デジタル・コンサートホールで配信されるオンライン・コンサート『ザ・ベルリン・フィル・シリーズ』を制作、楽団のメンバーによってアーカイヴ資料を補足された、簡略化プログラムを毎週発表した。
カナダ生まれで、オーストラリア育ち。4歳の時に初めて、ヴァイオリンとピアノのレッスンを受けた。その後、リンツにある音楽ギムナジウムとブルックナー音楽院で学び、ルツェルン音楽院ではグナール・ラルセンスに師事。ヴァイオリン奏者としては、ベルリン・フィルのカラヤン・アカデミーでライナー・ゾンネの薫陶を受け、1994年に楽団のメンバーとなった。また、オーストラリアやドイツ、スイスで指揮者としての訓練を受け、ヨルマ・パヌラらに師事した。ベルリン・フィルの首席指揮者だったクラウディオ・アバドとサー・サイモン・ラトルからも、さらなる刺激を受けた。 これまでに、バンクーバー交響楽団、ルクセンブルク・フィルハーモニー管弦楽団、ハンブルク交響楽団、イエナ・フィルハーモニー管弦楽団、オーストラリア・ワールド・オーケストラや、カラヤン・アカデミー・オーケストラ、シャルーン・アンサンブルなど、ベルリン・フィルの様々なアンサンブルを指揮している。また、ザルツブルク音楽祭やバーデン=バーデン・イースター音楽祭、ムジカ・ヴィーヴァ・ミュンヘン、メクレンブルク=フォアポンメルン音楽祭、ベルリン音楽祭、メルツムジーク・フェスティバルに招聘されている。 子供や若者、アマチュア奏者との活動の一環としては、ベルリン・シベリウス・オーケストラやシェーネベルク交響楽団の首席指揮者を務めた。メクレンブルク=フォアポンメルン州立ユースオーケストラ、毎年開催されている学生オーケストラ・ミーティングやベルリン・フィルのユース・コンポジション・ワークショップの指揮を執り、ノイブランデンブルク・ユース・オーケストラ・フェスティバルの芸術監督も務めている。