2014年ジルベスター・コンサート、ソリストはプレスラー
ピアニストのメナヘム・プレスラーがベルリン・フィルにデビューしたのは、2014年1月、実に90歳になってからのことでした。2014年のジルベスター・コンサートに、プレスラーが再びフィルハーモニーの舞台に登場しました。今回弾いたのはモーツァルトのピアノ協奏曲第23番。サー・サイモン・ラトルの指揮によるラモーの《優雅なインドの国々》組曲やコダーイの《ハーリ・ヤーノシュ》組曲も躍動感あふれる演奏です。2014年の締めくくりにふさわしい華やかなコンサートをお楽しみください。
ピアニストのメナヘム・プレスラーは、1923年にドイツのマグデブルクで生まれました。ナチスの迫害を逃れて外国に移住した後、1955年にアメリカでピアノ三重奏団のボザール・トリオを結成。以来、半世紀以上に渡って国際的に活躍しました。ベルリン・フィルへのデビューは、2014年1月、実に90歳になってからのことでした。そのときの演目だったモーツァルトのピアノ協奏曲第17番は聴衆に大きな感動を与え、プレスラーはスタンディングオベーションで讃えられました。
2014年のジルベスター・コンサートに、プレスラーが再びフィルハーモニーの舞台に登場しました。今回弾いたのはやはりモーツァルトのピアノ協奏曲から第23番。作曲家のウィーン時代の絶頂期に書かれた作品で、モーツァルトのピアノ協奏曲の中でも最美の一曲と呼べるでしょう。サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルは、ラモー作曲のオペラ=バレ《優雅なインドの国々》組曲で公演の幕を開けます。1735年にフランスで作曲されたこのバロック作品では、ラモーを得意とするラトルならではの才気溢れる演奏が期待できるでしょう。後半のコダーイの《ハーリ・ヤーノシュ》組曲とドヴォルザークのスラブ舞曲からの抜粋では、スラブの響きに聴き手を誘います。2014年の締めくくりにふさわしい華やかなコンサートをお楽しみください。
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