インタビュー
サー・サイモン・ラトルによる楽曲解説 ラトル指揮トリフォノフ独奏のジルベスター・コンサート2016
2016年のジルベスター・コンサートでは、ダニール・トリフォノフが待望のベルリン・フィル・デビューを飾りました。曲目は、史上最難関のピアノ・コンチェルトと呼ばれるラフマニノフのピアノ協奏曲第3番。サー・サイモン・ラトルは、このほかドヴォルザークのスラブ舞曲集抜粋、ウォルトンの《ファサード》抜粋、カヴァレフスキーの《コラ・ブルニョン》を指揮しています。
2016年のジルベスター・コンサートの話題は、ダニール・トリフォノフのベルリン・フィル・デビューでしょう。彼は、2011年のチャイコフスキー国際コンクール優勝以来、若い世代の最も有望なピアニストのひとりとして、聴衆と批評家の熱い支持を集めています。とりわけ今回は、ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番という、「技術的に最も難しいピアノ・コンチェルト」が取り上げられました。トリフォノフの超絶技巧と優れた音楽性が存分に発揮されています。
プログラムは、カバレフスキーの《コラ・ブルニョン》序曲、ウォルトンの《ファサード》というサー・サイモン・ラトルならではのひとひねりした選曲が目を引きます。ジルベスター・コンサートではダンス音楽が常に横糸として織り込まれていますが、ここではお終いにドヴォルザークのスラヴ舞曲が演奏されています。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル
ダニール・トリフォノフ
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ダニール・トリフォノフ(聞き手:サラ・ウィリス)