ヤンソンスがシベリウス、バルトークを指揮。オッテンザマーのウェーバー「クラリネット協奏曲第1番」

ベルリン・フィルでも団員から厚い信頼を得ているマリス・ヤンソンスが、シベリウス「交響曲第1番」、ウェーバー「クラリネット協奏曲第1番」、バルトーク《中国の不思議な役人》組曲を指揮しています。とりわけバルトークは、ベルリン・フィルの機能性と表現能力が万全に生きる作品。またウェーバーでソロを務めるのは、当団のソロ・クラリネット奏者、アンドレアス・オッテンザマーです。

ベルリン・フィルで団員から厚い信頼を得ているマリス・ヤンソンスが、シベリウス「交響曲第1番」、ウェーバー「クラリネット協奏曲第1番」、バルトーク《中国の不思議な役人》を指揮しています。ウェーバーのクラリネット協奏曲第1番は、1811年にミュンヘン宮廷楽団の奏者だったハインリヒ・ヨーゼフ・ベールマンのために書かれた作品です。ベールマンは当時最新式のクラリネットを所持しており、これが作曲家に創作のインスピレーションを与えたのでした。単なるヴィルトゥオーゾ作品の枠を超えたエレガントで優美な作品に仕上がっており、中でもロマン派の情緒が豊かな第2楽章は後の《魔弾の射手》の音楽を予感させます。ソロを務めるのは、当団のソロ・クラリネット奏者、アンドレアス・オッテンザマーです。

ウェーバーの作品の88年後に作曲されたのが、シベリウスの交響曲第1番です。国民楽派の影響のもとに書かれた、親しみやすい旋律にあふれており、シベリウスの解釈にも長けたヤンソンスによる雄大な響きを味わえます。演奏会の最後を飾るのは、バルトークの《中国の不思議な役人》組曲。1幕のパントマイムのために書かれた音楽で、当時の伝統的なバレエに見られる耽美主義とは一線を画した斬新な作風であったことから、1926年11月にケルンで行われた初演はスキャンダルを巻き起こします。当時のアデナウアー市長(後の西ドイツ首相)の判断で、上演演目から外される事態にまで発展したのです。今回演奏されるのは組曲版。ベルリン・フィルの機能性と表現能力が万全に生きる作品といえます。

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
マリス・ヤンソンス
アンドレアス・オッテンザマー

© 2017 Berlin Phil Media GmbH

アーティスト

マリス・ヤンソンス 指揮
ジャン・シベリウス 作曲
カール・マリア・フォン・ウェーバー 作曲
アンドレアス・オッテンザマー クラリネット
ベラ・バルトーク 作曲

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