マルッキとシャハムがバルトークのヴァイオリン協奏曲第2番で共演

フィンランドの指揮者スザンネ・マルッキがベルリン・フィルに正式初登場しました(過去にひとつの演奏会を他の指揮者と振り分けるという形でデビューしています)。彼女が選んだプログラムは、お国もののシベリウス「第2」とバルトーク「ヴァイオリン協奏曲第2番」、ブゾーニ「踊りのワルツ」。現代音楽を得意とする指揮者ですが、今回は比較的オーソドックスなプログラムとなっています。ソロを担当するのは、ベルリン・フィルではすでにお馴染みのギル・シャハムです。

フィンランドの指揮者スザンネ・マルッキがベルリン・フィルに正式初登場しました(過去にひとつの演奏会を他の指揮者と振り分けるという形でデビューしています)。彼女が選んだプログラムは、シベリウス「交響曲第2番」とバルトーク「ヴァイオリン協奏曲第2番」、ブゾーニ「踊りのワルツ」というもの。

ブゾーニとベルリン・フィルは長い芸術的パートナーシップで結ばれていました。 1891年2月にベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番でソリストとしてデビューした後、彼は同時代の音楽や上演が稀な作品にフューチャーした演奏会シリーズを企画したのです。1902年11月にエルガーの《ゲロンティアスの夢》で始まったこの野心的なシリーズは、1909年まで7年に亘って続きました。その後も両者の良好な関係は続き、1921年1月13日にベルリン・フィルはブゾーニ作曲の「管弦楽のための踊りのワルツ」を初演しました。今回の公演は、「カフェハウスの中から漂ってくるワルツの響き」(ブゾーニ)に啓発されたというこの作品によって幕を開けます。

続く、バルトークのヴァイオリン協奏曲第2番では、ベルリン・フィルではすでにお馴染みのギル・シャハムがソロを担当しています。第1楽章は叙情的な旋律によって特徴付けられますが、続く第2楽章ではベルクのヴァイオリン協奏曲にも似た、十二音技法による独自の性格を持ちます。「みなぎる力と繊細さ、シリアスとユーモア、革新と古典」という様々な要素を持つ作品を、シャハムは彼独特の飄々としたタッチで演奏しています。

メインはシベリウスの交響曲第2番。マルッキにとってはお国もののレパートリーであり、自信に満ちた演奏を聴かせています。

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
スザンナ・マルッキ
ギル・シャハム

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関連インタビュー

アーティスト

スザンナ・マルッキ 指揮
フェルッチョ・ブゾーニ 作曲
ベラ・バルトーク 作曲
ギル・シャハム ヴァイオリン
ヨハン・セバスティアン・バッハ 作曲
ジャン・シベリウス 作曲

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