プラハでのヨーロッパ・コンサート1991は、モーツァルト・プログラム
クラウディオ・アバドとベルリン・フィルによる第1回目のヨーロッパ・コンサート1991は、プラハのスメタナ・ホールで行われました。この年は、モーツァルトの没後200年を記念するアニヴァーサリーであり、当演奏会でも彼の作品が演奏されています。ソロには、アメリカ出身の名ソプラノ歌手チェリル・ステューダーが登場。ピアノ付きのコンサート・アリアで美声を披露しています。
クラウディオ・アバドとベルリン・フィルによる第1回目のヨーロッパ・コンサート1991は、プラハのスメタナ・ホールで行われました。この年は、モーツァルトの没後200年を記念するアニヴァーサリーであり、当演奏会でも彼の作品が演奏されています。
ソロには、アメリカ出身の名ソプラノ歌手チェリル・ステューダーが登場。ピアノ付きのコンサート・アリア〈あなたを私が忘れるですって〉における美声は、特に聴きどころと言えるでしょう。またイタリアのピアニスト、ブルーノ・カニーノも、息の合った共演ぶりを見せています。
歌劇《ドン・ジョヴァンニ》は、1787年にモーツァルト自身がプラハで初演し、聴衆の喝采を浴びた作品。そのため、プラハの聴衆にとってゆかりの深い作品と言えるものです。
一方、交響曲第29番は、モーツァルトが10代の時に作曲した若書きの作品です。優雅で完成度の高いメロディには、モーツァルトの天才ぶりが早くも顔を覗かせています。後期の6大交響曲のひとつに数えられる交響曲第35番《ハフナー》(1782年)とともに、アバド&ベルリン・フィルが表情豊かな演奏を聴かせています。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
クラウディオ・アバド
チェリル・ステューダー
ブルーノ・カニーノ
© 1991 EuroArts Music International