ラトル指揮による《トリスタンとイゾルデ》演奏会形式上演

2016年のバーデン=バーデン・イースター音楽祭で上演されたワーグナー《トリスタンとイゾルデ》が、ベルリンでもコンサート形式で取り上げられました。ラトルの指揮のもと、エヴァ=マリア・ウェストブレーク(イゾルデ)、ステュワート・スケルトン(トリスタン)が、両主役を担当。ラトルの演奏のなかでも、近年出色と評判の出来!ワーグナーの豊麗な響きをご堪能ください。

2016年のバーデン=バーデン・イースター音楽祭で上演されたワーグナー《トリスタンとイゾルデ》が、ベルリンでもコンサート形式で取り上げられました。ラトルの指揮のもと、エヴァ=マリア・ウェストブレーク(イゾルデ)、ステュワート・スケルトン(トリスタン)が、両主役を担当。ラトルの演奏のなかでも、近年出色と評判の出来です。
 
1865年にミュンヘンで初演された《トリスタンとイゾルデ》を、ワーグナーは単に「3幕の劇進行」と名付けました。それは起こる出来事が目立って少ないこの作品を逆説的に指してのことでした。幕が上がる前の出来事として、トリスタンはかつてイゾルデの婚約者を殺害していました。彼はアイルランドの王女であるイゾルデを嫁ぎ先のマルケ王のもとに送り届けるという不吉な任務を任され、その過程で主人公2人の内面の葛藤が描かれます(第1幕)。第2幕では愛の薬で恋に落ちた2人が愛の喜びに浸り、陶酔的な音楽が支配。そして第3幕では、トリスタンがマルケ王の家臣メロートにより重唱を負わされ、朦朧とする中、従僕のクルヴェナールがトリスタンを見守ります。やがて、イゾルデは遅れてトリスタンの元に駆けつけるのでした……。

官能と陶酔の世界に溢れながらも、同時にこの上なく静謐な《トリスタン》こそ、演奏会形式上演でじっくり耳を傾けるにふさわしい作品と言えます。ワーグナーの豊麗な響きをご堪能ください。

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル
エヴァ=マリア・ウェストブレーク
ステュアート・スケルトン

© 2016 Berlin Phil Media GmbH

関連インタビュー

カテゴリー

アーティスト

サー・サイモン・ラトル 首席指揮者 (在任期間 2002-2018)
リヒャルト・ワーグナー 作曲
エヴァ=マリア・ウェストブレーク ソプラノ
ステュアート・スケルトン テノール
ミヒャエル・ナジ バスバリトン
ベルリン放送合唱団
サイモン・ハルシー 合唱指揮

おすすめ映像

ヘルプ お問い合わせ
ご利用方法 ニュースレター 教育機関用アクセス ご利用料金 クーポン券
会社情報 ご利用規約 プライバシーポリシー