ラトル指揮、演奏会形式上演によるプッチーニの《トスカ》

プッチーニの《トスカ》と言えば、かつてヘルベルト・フォン・カラヤンがベルリン・フィルと上演し、絶大な成功を収めたオペラです。1979年に録音された全曲盤は、この作品のスタンダードとして広く知られています。今回は、サー・サイモン・ラトルが指揮。ローマの歌姫を演じるのは、ラトヴィアの人気ソプラノ、クリスティーネ・オポライスです。ベルリン・フィルが同曲を演奏するのは、1982、1988、1989年の上演に続き、実に28年ぶりとなります。

公私ともに幸福の最中にあった歌手のフローリアン・トスカは、恋人で画家のカヴァラドッシを警視総監のスカルピア男爵による拘留から救うため、自らが裏切り者、殺人者となり、恐ろしい陰謀の犠牲になります。これにより彼女は、数日の間に愛も人生も失うのです……。ナポレオン戦争の時代のローマを舞台にしたヴィクトリアン・サルドゥの戯曲を元に、1899年にプッチーニがオペラ化した《トスカ》は、《マノン・レスコー》や《ラ・ボエーム》と並び、このオペラ作曲家の名声を不動のものにした作品です。愛、嫉妬、憎しみ、暴力の間の感情の揺れをプッチーニはダイナミックかつ細やかな音楽で表現し、中でもトスカの〈歌に生き、愛に生き〉とカヴァラドッシの〈星は光りぬ〉は、代表的なアリアとして世界中で親しまれています。

この《トスカ》と言えば、かつてヘルベルト・フォン・カラヤンがベルリン・フィルと上演して絶大な成功を収めたオペラでもあり、1979年に録音された全曲盤はこの作品のスタンダードとして広く知られています。今回バーデン=バーデン・イースター音楽祭での上演の直後にベルリンで行われる演奏会形式上演では、サー・サイモン・ラトルが指揮。ローマの歌姫を演じるのは、ラトヴィアの人気ソプラノ、クリスティーネ・オポライスです。さらにカヴァラドッシ役に新人ドラマティック・テノール、ステファノ・ラ・コッラ、スカルピア男爵役にエフゲニー・ニキーチンという豪華な顔ぶれが揃いました。ベルリン・フィルが同曲を演奏するのは、1982、1988、1989年の上演に続き、実に28年ぶりとなります。

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル
クリスティーネ・オポライス
ステファノ・ラ・コッラ
エフゲニー・ニキーチン

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カテゴリー

アーティスト

サー・サイモン・ラトル 首席指揮者 (在任期間 2002-2018)
ジャコモ・プッチーニ 作曲
クリスティーネ・オポライス ソプラノ
ベルリン放送合唱団

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