インタビュー
モーツァルト《魔笛》:サー・サイモン・ラトルによる解説 バーデン=バーデン・イースター音楽祭《魔笛》(カーセン演出)
ベルリン・フィルの第1回バーデン=バーデン・イースター音楽祭(2013年)は、サー・サイモン・ラトル指揮、ロバート・カーセン演出の《魔笛》で開幕しました。これによって、ザルツブルクに代わる新天地バーデン=バーデンでの、新しい時代がスタートしました。
ベルリン・フィルの第1回バーデン=バーデン・イースター音楽祭(2013年)は、サー・サイモン・ラトル指揮、ロバート・カーセン演出の《魔笛》で開幕しました。これによって、ザルツブルクに代わる新天地バーデン=バーデンでの、新しい時代がスタートしました。
カナダの演出家カーセンは、この作品が極めて多層的であると語っています。「作品は常に対極の概念によって構成されています。昼と夜、愛と憎しみ、男と女、高貴な王子と民衆を代表する道化、といったようにです」音楽的にも、《魔笛》は異なった様式のるつぼとなっています。ラトルは「この作品がそれまで描かれたものとどれほど異なっているかを考える必要があります。モーツァルト自身の作品と比べてもです」と論じています。
『ファイナンシャル・タイムズ』紙は、キャストが一線級であると評しました。「パヴォル・ブレスリクは、タミーノに要求される要素をすべて備えている。ミヒャエル・ノッジのパパゲーノは、柔軟性とカリスマを備え、ケイト・ロイヤルのパミーナは、複雑な性格表現と可憐さに溢れていた」。同時にベルリン・フィルにとっても、《魔笛》の演奏は特別な機会でした。このオーケストラが全曲をライブで演奏したのは、この機会が初めてだったからです(演奏したのは、スタジオ収録の3つの全曲録音=ビーチャム、ベーム、カラヤンのみ)。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル
ディミトリー・イヴァシュシェンコ
パヴォル・ブレスリク
ケイト・ロイヤル
ミヒャエル・ナジ
© 2013 EuroArts Music International
関連インタビュー
インタビュー
ロバート・カーセンによる解説 インタビュー
制作の舞台裏(ドキュメンタリー)