第1回レイト・ナイトはクルタークを特集

第1回レイト・ナイトは、今年90歳を迎える作曲家クルタークに捧げられました。同じく作曲家であるマティアス・ピンチャーの指揮により、彼の代表作のひとつであるソプラノと室内アンサンブルのための《亡きR・V・トュローソヴァのメッセージ》が演奏されます。リゲティの「13器楽奏者のための室内協奏曲」のほか、チェルハの新作《夢》が初演されたのも話題です。

第1回レイト・ナイトは、今年90歳を迎える作曲家ジェルジュ・クルタークに捧げられました。1926年ルーマニアにハンガリー系ユダヤ人の家族のもとに生まれたクルタークは、若き頃バルトークから大きな影響を受けました。パリ留学時代は、ミヨー、メシアンのもとに学び、さらにはシュトックハウゼンやブーレーズの音楽からも啓発を受けます。中でも決定的だったのは芸術心理学者のマリアンヌ・シュタインとの出会いで、クルタークはそこで独自の作曲スタイルを見出したのでした。1993年から94年まで、クルタークはベルリン・フィルのコンポーザー・イン・レジデンスを務めています。

1981年に初演されたソプラノと室内アンサンブルのための《亡きR・V・トュローソヴァのメッセージ》は、愛の苦悩を強い感情表現で描いた作品で、クルタークの名を一躍世界的に有名にしました。今日クルタークはリゲティと並んで、ハンガリーの代表的な現代作曲家として知られていますが、この2人はリゲティの死まで友情関係で結ばれていました。それゆえに、今回マティアス・ピンチャー指揮のシャルーン・アンサンブルによってリゲティの13人の器楽奏者のための室内協奏曲も演奏されています。さらに、オーストリアの作曲家フリードリヒ・チェルハの新作《夢》が初演されたのも注目に値するでしょう。レイト・ナイトならではの知的発見に満ちたプログラムをお楽しみください。

マティアス・ピンチャー
シャロウン・アンサンブル・ベルリン
クラウディア・バラインスキー

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カテゴリー

アーティスト

マティアス・ピンチャー 作曲、指揮
シャロウン・アンサンブル・ベルリン
フリードリヒ・チェルハ 作曲
ジェルジ・クルターク 作曲
ジェルジ・リゲティ 作曲

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