インタビュー
サー・サイモン・ラトル、シューベルト《冬の旅》について語る レイト・ナイト第2回。ラトルがツェンダー版《冬の旅》を指揮
ツェンダー版《冬の旅》は、数多いシューベルトの歌曲の編曲ものでも、最も成功したものと言えるでしょう。メジャー・レーベルのCD録音まで存在するこのヴァージョンは、歌唱部分には変更なし。しかしオーケストラ・パートは、色彩感と創造性に満ち、たいへん聴き応えするものとなっています。共演は、ラトルとベルリン・フィル・オーケストラ・アカデミー団員。ぜひご一聴ください!
ベルリオーズ、リスト、ブラームス、ブリテンなど、これまで多くの作曲家がシューベルトの歌曲の管弦楽編曲に取り組んできました。しかし、《冬の旅》全曲を室内アンサンブルに編曲した例は、20世紀末のハンス・ツェンダー版が初めてです。メジャー・レーベルのCD録音まで存在するこのヴァージョンは、数多い同作品の編曲ものでも、最も成功したものと言えるでしょう。歌唱部分には変更を加えていない一方、オーケストラ・パートは〈菩提樹〉のように控えめな編曲が施されたものから、マーラ-の世紀末の香りやベルクの表現主義が顔をのぞかせるものまで、色彩感と創造性に満ちた編曲版となっています。今回のレイト・ナイトでは、テノールのクリスティアン・エルスナーを迎え、サイモン・ラトル指揮のベルリン・フィル・オーケストラ・アカデミー団員が共演しました。ぜひご一聴ください。
サー・サイモン・ラトル
クリスティアン・エルスナー
ベルリン・フィル カラヤン・アカデミー
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