第1回レイト・ナイトではラトルとハニガンが共演
2016/17シーズンの第1回レイト・ナイトでは、ソプラノ歌手のバーバラ・ハニガンが、サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルのメンバーとの共演でジェラール・グリゼーのソプラノと15の楽器のための《境界を越えるための4つの歌》を歌っています。死への境界をテーマにした約40分のこの連作は、奇しくも1998年に突然の死を迎えたグリゼーの遺作となりました。
2016/17年シーズンの第1回レイト・ナイトでは、ソプラノ歌手のバーバラ・ハニガンが、サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルのメンバーとの共演でジェラール・グリゼーのソプラノと15の楽器のための《境界を越えるための4つの歌》を歌っています。死への境界をテーマにした約40分のこの連作は、奇しくも1998年に突然の死を迎えたグリゼーの遺作となりました。第1曲はフランスの詩人の作品に因んだ〈天使の死〉。第2曲は古代エジプトの石棺に刻まれた断片的な碑文に基づいています。第3曲は古代ギリシャの不可思議な冥府に聴き手を誘い、第4曲は古代メソポタミアのギルガメシュ叙事詩からの抜粋を通して大洪水による〈人類の死〉をテーマにしています。スペクトル楽派と呼ばれたグリゼーの集大成とも呼べるこの作品をぜひお聴きください。
ベルリン・フィル団員
サー・サイモン・ラトル
バーバラ・ハンニガン
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