ウィーン古典派の傑作のひとつ。歌うようなソロパートがメランコリーと快活さの間で揺れ動きながら音楽の色合いを変えてゆきます。ベルリン・フィル第1ソロ・チェロ奏者のブリュノ・ドルプレールが、ニュアンス豊かな独奏を披露しました。後半では、ミヒャエル・ザンデルリンクが、ショスタコーヴィチの交響曲第7番《レニングラード》を指揮。第2次世界大戦中の1941年、ナチス・ドイツに包囲されていた最中のレニングラードで書かれた大作です。今回がベルリン・フィル・デビューとなったザンデルリンクの指揮ぶりは、「深い悲しみや恐怖、攻撃性といったあらゆる感情を、一つの生き生きとしたパノラマへ展開する術を心得ている」(『ベルリナー・モルゲンポスト』紙)と評されました。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ミヒャエル・ザンデルリンク
ブリュノ・ドルプレール
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