20年シーズンの開幕公演をもって、キリル・ペトレンコはベルリン・フィルの首席指揮者に就任しました。ベルリン・フィルはこれにより、新時代へと歩み始めたことになります。
記念すべき今回のプログラムは、ベルクの《ルル》組曲、ベートーヴェン「交響曲第9番」の2曲。前者のソリストには、今季のアーティスト・イン・レジデンスを務めるマルリス・ペーターゼンが迎えられています。2020年は、ベートーヴェンの生誕 250周年。彼はシーズン中に《フィデリオ》や「ミサ・ソレムニス」を指揮しますが、就任演奏会で取り上げられた「第九」も強い意気込みが感じられる内容となりました。
「ベルリン・フィルがペトレンコを欲したのは明白である。彼はスコアの内部に新たな光を当てる才能を備えている。彼が指揮した快速テンポのベートーヴェンは、筋肉質で、リズミカルなエネルギーにあふれたものとなった」(『ガーディアン 』紙)。ベルリン・フィルの新時代を告げる演奏会をぜひご覧ください。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
キリル・ペトレンコ
マルリス・ペーターゼン
エリーザベト・クルマン
ベンヤミン・ブルンス
ユン・クヮンチュル
ベルリン放送合唱団
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