ラトルがモーツァルト、メシアン、ハイドンを指揮、ソリストは内田光子!
首席指揮者サー・サイモン・ラトルによる2014年最初の定期演奏会は、内田光子をソリストに迎えて行われます。モーツァルトのピアノ協奏曲第18番、メシアンの《異国の鳥たち》のほか、サイモン・ラトルがかねてから共感の念を寄せるハイドンの音楽。今回は、交響曲、《天地創造》、及び《十字架上のキリストの最後の7つの言葉》からの抜粋による「想像上のオーケストラの旅」と題した、特別プログラムにてお届けします。
首席指揮者サー・サイモン・ラトルによる2014年最初の定期演奏会は、内田光子をソリストに迎えて行われます。内田とラトルはこれまで数多く共演し、特にモーツァルトでは2007年ジルベスター・コンサートのニ短調協奏曲における白熱した名演奏が思い出されます。今回共演するピアノ協奏曲第18番はモーツァルトが1784年にウィーンで作曲した作品で、その2年後に完成する《フィガロの結婚》のアリアと酷似したメロディーも登場するなど、軽快な雰囲気を持っています。
モーツァルトの前には、同様に内田光子を独奏にメシアンのピアノと小管弦楽のための《異国の鳥たち》が演奏されています。敬虔なカトリック教徒だったメシアンは、鳥の歌声の中に創造主である神への愛を見いだし、様々な鳥の声の複雑なリズムや間を楽譜に書き写していきました。メシアンは色を「聴き取り」、音を「見る」ことのできる、いわゆる共感覚の持ち主で、鳥の声は彼にとって創作の源泉であり続けたのです。この《異国の鳥たち》はメシアンが1950年代半ばに作曲した作品で、いまでは現代音楽の古典に位置づけられています。
コンサートの締めくくりは、サイモン・ラトルがかねてから共感の念を寄せるハイドンの音楽。今回は、交響曲、《天地創造》、及び《十字架上のキリストの最後の7つの言葉》からの楽章を独自に組み合わせた「想像上のオーケストラの旅」という特別な作品です。ラトルならではのウィットに富んだ、前衛的な試みとなっています。
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