インタビュー
サイモン・ハルシーによる作品解説 ラトルがハーヴェイの新作《世界のエトス》を初演!
イギリスの作曲家ジョナサン・ハーヴェイが、スイスの神学者ハンス・キュングのリブレットによるオラトリオ《世界のエトス》を作曲しました。世界の諸宗教の融和と未来へのヴィジョンを扱ったこの作品を、サー・サイモン・ラトルとベルリン・フィルが世界初演しました。
イギリスの作曲家ジョナサン・ハーヴェイが、スイスの神学者ハンス・キュングのリブレットによるオラトリオ《世界のエトス》を作曲しました。この作品を、サー・サイモン・ラトルとベルリン・フィルが世界初演しました。
キュングは、ドイツ語圏を代表するカトリック神学者ですが、教皇庁とは見解を異にして教義を教える許可を剥奪された特異な存在です。そのモットーは、「宗教間で平和が達成されぬかぎり、世界平和もない」というもの。この作品では、様々な宗教の聖典を引用しながら、世界を統合する平和の理想を唱えています。
ハーヴェイは、ラトルによれば「イギリスで最も宗教的かつ汎ヨーロッパ的な作曲家」。ベルリン・フィルではすでに彼の作品がいくつか上演されていますが、今回の世界初演はシーズンのハイライトと呼べるものです。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル
デイル・デュージング
ベルリン放送合唱団
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