ブンデスユーゲント管弦楽団がフィルハーモニーに客演、テーマは東洋と西洋の出会い
ドイツ・ユース・オケの代表的存在であるブンデス・ユーゲント管がフィルハーモニーに客演しました。この演奏会では、多様化するドイツ社会の様相を反映して、サイグン、オハナ、ファリャなど北アフリカ、中東、トルコを意識した作品を取り上げているのが特徴です。若者の清新な情熱溢れる演奏ぜひお聴きください。
何世紀にも渡り、東洋と西洋の音楽の間では活発な交流が交わされてきました。しかし、どのようなインスピレーションを互いに与え合ってきたか、その豊穣な伝統に光が当てられることはこれまで稀でした。例えば、フランス印象派の影響を明確に聴き取れるトルコ人作曲家、アハメド・アドナン・サイグンの名前をご存知の人はどれだけいるでしょうか?あるいは、モロッコに生まれたフランス人作曲家モーリス・オハナは?
一方で、北アフリカの音楽はマヌエル・デ・ファリャやモーリス・ラヴェルなど、スペインの伝統を引き継ぐ多くの作曲家にも影響を及ぼしてきました。ハワード・グリフィス指揮ブンデスユーゲント管弦楽団によるこの客演では、このような過去の音楽的交流をたどるだけではなく、モーツァルトの《後宮からの逃走》序曲の特殊編曲バージョンや、1972年生まれのフレーム・ドラム奏者ムラト・コスクンのソロが披露されました。若者の清新な情熱溢れる演奏をお聴きください。
ブンデスユーゲント管弦楽団
ハワード・グリフィス
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