インタビュー
ペーテル・エトヴェシュ(聞き手:サラ・ウィリス) エトヴェシュの自作初演は、「チェロ・コンチェルト・グロッソ」
ベルリン・フィルに頻繫に客演する作曲家兼指揮者と言えばブーレーズの名前が挙がりますが、ペーテル・エトヴェシュも例年のように客演を繰り返すヨーロッパの代表的な作曲家です。この演奏会では、彼自身の「チェロ・コンチェルト・グロッソ」を初演しました。後半のムソルグスキーの歌劇《ボリス・ゴドゥノフ》抜粋では、イタリアの大バス、フェルッチョ・フルラネットが登場しています。
ベルリン・フィルに頻繫に客演する作曲家兼指揮者と言えばブーレーズの名前が挙がりますが、ペーテル・エトヴェシュも例年のように客演を繰り返すヨーロッパの代表的な作曲家です。この演奏会では、彼自身の「チェロ・コンチェルト・グロッソ」を初演しました。
エトヴェシュは独創的な作風で知られ、チェーホフ『三人姉妹』の主人公たちにカウンター・テノールを当てて作曲。あるいはスペースシャトルの爆発事故を題材としてヴァイオリン協奏曲《セブン》を書くなど、現代音楽のメインストリームとはひと味違ったアプローチが話題を呼んでいます。今回の作品では、故郷ハンガリーの名チェリスト、ミクローシュ・ペレーニを独奏に迎えています。
コンサートの後半では、ムソルグスキーの《ボリス・ゴドゥノフ》の戴冠式の場面とボリスの死が演奏されます。印象主義から現代の作曲家まで後代に大きな影響を与えた彼の作品が、エトヴェシュ、そしてストラヴィンスキーに組み合わされているところがプログラムの妙。イタリアの大バス、フェルッチョ・フルラネットが独唱を受け持つ点もハイライトです。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ペーテル・エトヴェシュ
ミクローシュ・ペレーニ
スロヴァキア・フィルハーモニー合唱団
フェルッチョ・フルラネット
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