ホーネックとゲルネがシュトラウスとシューベルトの歌曲を共演

マンフレート・ホーネック指揮の当演奏会では、歌とドヴォルザークに焦点が置かれています。まず、ホーネック自身がコンセプトを作り、管弦楽用に編曲された歌劇《ルサルカ》からの組曲、続いてドイツのバリトン、マティアス・ゲルネによるシューベルトとR・シュトラウスのオーケストラ歌曲、そしてドヴォルザークの交響曲第8番が演奏されています。ゲルネの男性的で精悍な歌、ドヴォルザークの野趣に富んだ香豊かな音楽を、ウィーンで学んだホーネックのタクトでお聴きください。

マンフレート・ホーネック指揮の当演奏会では、まずプログラムの中ほどに置かれたマティアス・ゲルネが歌うシューベルトとR・シュトラウスのオーケストラ歌曲集に注目が集まります。ここではシェークスピアの詩をもとに書かれた《シルヴィアに》のほか、《漁師の愛の喜び》、ゲーテの詩による《人間性の限界》などが取り上げられています。ここでは、シューベルトのリート解釈の第一人者であるゲルネの艶やかな声、そして素晴らしいレガートの技術が聴かれます。今回演奏されたシューベルトの歌曲は編曲によるものですが、R・シュトラウスの歌曲集は作曲者自身による正真正銘のオーケストラ歌曲集であり、流麗なオーケストレーションが特徴です。

プログラムのオープニングを飾るのが、ホーネック自身が編纂したドヴォルザークの歌劇《ルサルカ》からの組曲。そして最後はドヴォルザークの交響曲第8番です。最初の2楽章は汲めども尽きぬ主題の豊かさに満たされています。第3楽章の物悲しいワルツはチャイコフスキーのバレエ音楽を思わせるようなしなやかさがあり、リズミカルな終楽章はドヴォルザークによるチェコの民俗音楽への深い敬意を示すものと言えるでしょう。もともとはウィーン・フィルのヴィオラ奏者としてキャリアをスタートし、中欧の音楽に深い理解を持つホーネックの指揮で、ドヴォルザークの野趣に富んだ香豊かな音楽をお聴きください。

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
マンフレート・ホーネック
マティアス・ゲルネ

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アーティスト

マンフレート・ホーネック 指揮
アントニン・ドヴォルザーク 作曲
フランツ・シューベルト 作曲
リヒャルト・シュトラウス 作曲
マティアス・ゲルネ バリトン

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