ベルリン・バロック・ゾリステンがイギリスとイタリアのバロック音楽を演奏
ベルリン・フィルのバロック・アンサンブル、ベルリン・バロック・ゾリステンの演奏会がDCHでお聴きいただけます。ソロ・ヴァイオリンと指揮を担当するのは、ベルリン古楽アカデミーのリーダーで、バロック・ゾリステンとコラボレーションを重ねているベルンハルト・フォルク。ヘンデルのアリアを歌うのは、英国のテノール、マーク・パドモアです。18世紀にロンドンで活躍したヘンデル、ジェミニアーニ等の作品をお楽しみください。
ベルリン・バロック・ゾリステンは、ベルリン・フィルのバロック・アンサンブルとして広く知られています。当演奏会では、ベルリン古楽アカデミーのリー ダーで、1999年よりベルリン・バロック・ゾリステンに属するベルンハルト・フォルクが、コンサートマスターと指揮を担当しました。
プログラムのテーマ は、「バロック期のイギリスとイタリア」。18世紀にロンドンで活躍したヘンデル、ジェミニアーニ等の作品が取り上げられています。バロック時代のイギリスで は、イタリア音楽が盛んに演奏されていました。多くのイタリアの作曲家や歌手、器楽奏者がロンドンにわたり、オペラや器楽曲で活躍。その代表が、ヘンデル と言えるでしょう。彼は、ドイツ人ながらイタリアで修行し、ロンドンに居を移してイタリア・オペラを書いています。一方ジェミニアーニは、ヘンデルと共に 最高の作曲家と考えられていました。当時、「両者のどちらが優れているか」との議論が起こりましたが、そのきっかけとなったのは、ジェミニアーニの弟子 チャールズ・エイヴィソンの論説だと言われています。ここでは、ヘンデルとジェミニアーニの作品に加え、エイヴィソンのコンチェルト・グロッソ(D・スカ ルラッティ原曲)も演奏されました。
ヘンデル作品で独唱を担当するのは、イギリスのテノール、マーク・パドモア。彼はベルリン・フィルには、ラトル指揮の 《マタイ受難曲》等で、すでに数多く客演しています。
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