フィルハーモニー50周年記念、バッハの《マタイ受難曲》がラトルの指揮で再上演!
ベルリン・フィルハーモニー竣工50周年の祝祭週間のオープニングに際し、ラトル指揮ベルリン・フィルが、ベルリン放送合唱団、ベルリン国立大聖堂児童合唱団、及び第一級のソリストと共にバッハの《マタイ受難曲》を上演しました。2010年4月に上演され、大反響をもたらしたピーター・セラーズの演出による公演の再演となった当コンサートは、「今シーズンで最も美しく、感動的なコンサートだ」と当時「ベルリナー・ツァイトゥング」紙に絶賛されました。
「全ての音楽家が神を信じているわけではない。だが、ヨハン・セバスティアン・バッハを信奉しない者はいない」と作曲家マウリシオ・カーゲルは言いました。「受難曲」というジャンルはバッハの名と不可避であり、その中でも真っ先に挙げられるのが西洋音楽史上の最高傑作である《マタイ受難曲》です。
キリストの受難を題材にしたこの受難曲は2部(全68曲)から成り、その中には記念碑的な導入部の合唱、第1部最後のコラール「人よ、汝の大いなる罪を悲しめ」、圧倒的な終幕の合唱曲などを含みます。1727年の初稿版ですでに2群の合唱とオーケストラの編成が必要とされましたが、バッハ自身は1736年の上演に際して2群に分ける編成配置を採用し、実際の空間の中で双方のアンサンブル同士の対話を可能にしたと言われています。
ベルリン・フィルハーモニー竣工50周年の祝祭週間のオープニングに際し、サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルが、ベルリン放送合唱団、ベルリン国立大聖堂児童合唱団、及び第一級のソリストと共にバッハの《マタイ受難曲》を上演しました。2010年4月に上演され、大反響をもたらしたピーター・セラーズの演出による再演だけに、必聴といえるでしょう。
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