ヴァルトビューネ・コンサート2009!テーマはロシア
2009年のヴァルトビューネ・コンサートは、「ロシアのリズム」をテーマにロシアの作曲家による名曲が奏でられました。前半はチャイコフスキーの《くるみ割り人形》抜粋と、イェフィム・ブロンフマンをソリストに迎えてのラフマニノフのピアノ協奏曲第3番。後半はサー・サイモン・ラトルが十八番のストラヴィンスキー作曲《春の祭典》を披露します。途中で予想外の大雨に見舞われますが、最後は恒例のアンコール《ベルリンの風》で賑やかに締めくくられます。
2009年のヴァルトビューネ・コンサートは、サー・サイモン・ラトルの指揮で行われました。テーマは、ロシア音楽。チャイコフスキーの《くるみ割り人形》は、彼の交響曲は指揮しないラトルが特別な愛情を持っている作品で、ベルリン・フィルと全曲を録音さえしています。
ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番で共演するのは、イェフィム・ブロンフマン。当代一のテクニシャンとして知られる彼ですが、繊細な表情にも欠けず、ヨーロッパでは今一番の人気を誇るピアニストとして認知されています。今回も、「技術的に最も難しいピアノ協奏曲」と呼ばれるこの作品を、驚異的なテクニックで弾ききっています。
プログラムの後半は、《春の祭典》。ラトルとベルリン・フィルのお得意の作品で、2013年の来日公演でも披露されましたが、これはそれよりも前の演奏。デジタル・コンサートホールには、彼らの複数の「ハルサイ」がアップされていますが、聴き比べてみるのも一興ではないでしょうか。
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サー・サイモン・ラトル
イェフィム・ブロンフマン
© 2009 EuroArts Music International