インタビュー
シュテファン・ドール、リチャード・エアーズの《NONcerto》を語る 第2回レイト・ナイトのテーマはカプリッチョ=コンチェルト
通常の演奏会に乗りにくいプロを集めたレイト・ナイトの第2回では、奇想的・狂騒的な作品が並んでいます。ミヨーの《世界の創造》はジャズの雰囲気に溢れ、ストラヴィンスキーの室内オーケストラのための協奏曲《ダンバートン・オークス》は、バロックの様式を取り入れています。またエアーズの《NONcerto》は、ユーモラスな内容を予感させます。シュテファン・ドール(ホルン)の妙技にも注目!
第2回のレイト・ナイトでは、奇想的・狂騒的な雰囲気を持つ作品が並びました。1922年、ダリウス・ミヨーはアメリカ滞在中に初めて本場のジャズに触れ、その翌年ジャズに大きく感化されたバレエ音楽をパリで作曲しました。タイトルの《世界の創造》とは、アフリカ人から見た天地創造を表しており、ブルースやスウィングなど、ジャズの雰囲気に溢れています。ミヨーの15年後、ストラヴィンスキーが作曲した室内オーケストラの協奏曲《ダンバートン・オークス》は、バッハのブランデンブルク協奏曲のオマージュとして書かれた、作曲家の新古典主義時代の名作。そして最後のリチャード・エアーズの《NONcerto》は、ユーモラスな内容を予感させます。こういった作品を得意とするラトルの才覚はもちろん、ホルン・ソロを務めるシュテファン・ドールの妙技にもご注目ください。
サー・サイモン・ラトル
ベルリン・フィル団員
シュテファン・ドール
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