ティーレマンとポリーニがショパンのピアノ協奏曲第1番で共演

2015/16年シーズンのコンチェルトのなかでも、最も注目されたのがこの演奏会。マウリツィオ・ポリーニが、クリスティアン・ティーレマンとショパンのピアノ協奏曲第1番を演奏しています。ポリーニは、彼特有の磨き抜かれた響きで、ショパンのクリスタルな世界を描き出しました。ピアノ・ファンならば、絶対に聴き逃せないコンサートでしょう。ティーレマンは、さらにシューマンとの関連で曲目を構築。さらに得意のR・シュトラウス《インテルメッツォ》からの交響的間奏曲を指揮しています。

2015/16年シーズンのコンチェルトのなかでも、最も注目されたのがこの演奏会でしょう。マウリツィオ・ポリーニが、クリスティアン・ティーレマンとの共演でショパンのピアノ協奏曲第1番を演奏しています。この2人は、2012年12月に行われたベルリン・フィルの演奏会でも共演し(曲目はモーツァルトのピアノ協奏曲第21番)、絶賛を博しています。ポリーニにとってショパンの協奏曲はキャリアの初期から重要な役を演じてきた作品であり、1960年のショパンコンクールで優勝した直後に行われた記念公演でも、この第1番を弾きました。

今回の演奏会は、ローベルト・シューマンの関連からもプログラムが組まれています。ベルリン出身の作曲家、アリベルト・ライマンは1988年に「管弦楽のための7つの断章」を書き、このロマン派の作曲家に捧げました。ライマンが尊敬するシューマンの人と音楽への黙想を音楽で表現した作品と見ることができるでしょう。シューマン作品から選ばれたのは、歌劇《ゲノフェーファ》序曲。シューマンはフリードリヒ・ヘッベルとルートヴィヒ・ティークの劇作品を元に台本を書き上げるすでに前に、この序曲を作曲しました。登場人物全てのテーマが自由なソナタ形式の中に表現されています。

コンサートを締めくくるのは、R・シュトラウスの歌劇《インテルメッツォ》より4つの交響的間奏曲。このオペラは、ティーレマンがまさに現在音楽監督を務めるドレスデン国立歌劇場の本拠地ゼンパーオーパーで1924年に初演されており、本家の芳香な響きをそのままベルリンに持ち込んでいます。

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
クリスティアン・ティーレマン
マウリツィオ・ポリーニ

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関連インタビュー

アーティスト

クリスティアン・ティーレマン 指揮
ローベルト・シューマン 作曲
フレデリック・ショパン 作曲
マウリツィオ・ポリーニ ピアノ
アリベルト・ライマン 作曲
リヒャルト・シュトラウス 作曲

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